日本がん予防学会:第3回奨励賞について
第3回奨励賞受賞者を決定いたしましたので、お知らせいたします。
(疫学は応募がありませんでした。)
■第3回奨励賞(基礎)受賞者
京都府立医科大学大学院 医学研究科 分子標的予防医学
鱧屋 隆博
【研究課題名】
実験動物モデルを用いたがん化学予防剤の開発
【受賞者コメント】
このたび、日本がん予防学会奨励賞を賜り、誠に光栄に存じます。
本研究の遂行にあたり、ご指導・ご支援を賜りました多くの先生方、
そして共に研究を進めてきた共同研究者・学生の皆様に、心より感謝申し上げます。
学生時代から取り組んできた動物モデルを用いたがん予防研究が、
このような形で評価されましたことを、大変嬉しく思っております。
今回の受賞を励みに、今後もがん予防研究の発展に貢献できるよう、一層努力してまいります。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

■第3回奨励賞(臨床)受賞者
名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野
清水 伸彦
【研究課題名】
高選択的LSD1阻害剤を用いた精巣腫瘍における新規の進展予防法の開発
【受賞者コメント】
この度は日本がん予防学会奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。
身に余る光栄であり、深く感謝申し上げます。
当教室では、以前からDNA配列を変えることなく遺伝子発現を調整する
エピジェネティクスに注目し、特にヒストン脱メチル化酵素(LSD1)を
研究対象としてきました。
今回、精巣腫瘍の臨床検体においてLSD1が高発現していることに着目し、
本学で創薬された高選択的LSD1阻害剤が腫瘍の進展予防に有用であることを示しました。
今後は臨床応用を見据え、複数の臨床検体を用いた新たなモデルを作製し、
難治性症例の克服や新規進展・転移予防法の開発に取り組んでまいります。
本受賞は、日頃よりご指導・ご支援いただいている当教室の先生方のおかげで
授与いただくことができました。心より感謝申し上げます。
今回の受賞を励みに、今後も臨床に真摯に向き合い、がん研究を通じて
患者さんに成果を還元できるよう努めてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

*授賞式は、2025年9月13日に第32回日本がん予防学会総会にて執り行いました。
